第二級陸上特殊無線技士試験(二陸特)を受験してきた話~動機編~
こんにちは、美波です。
タイトルの通り、先日、第二級陸上特殊無線技士試験を受験してきました。
本日は文系人間で経理マンとして過ごしてきた私が、なぜ第二級陸上特殊無線技士試験を受験したか、その動機についてお話したいと思います。
第二級陸上特殊無線技士とは
第二級陸上無線技術士とは電波に関する国家資格であり、取得することで次のような操作を行うことができます。
・電気通信業務用の多重無線設備のVSAT等小型の地球局の無線設備の技術的な操作
注 … 空中線電力50W以下のもので外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないもの等に限定されます。
・多重無線設備を除く固定局、基地局、陸上移動局等の無線設備の技術的な操作
注 … 1,605kHz~4,000kHzの電波を使用する空中線電力10W以下のものに限ります。
・第三級陸上特殊無線技士の操作の範囲に属するものの操作
公益財団法人日本無線協会HPより引用
はい。よくわかりませんね(汗)
感覚で申し訳ないですが、受験前に色々調べた結果、
・特定の規格の無線技術を、「事業用」に使用する際に必要
・一部規格のドローン等で映像等を撮り、YouTube等へ投稿し収益を得る場合なども必要となるケースがある
といった感じで、アマチュア無線の事業用の資格?といった印象でした。警察官などは、トランシーバー等を「業務の一環として」使用する必要があることから、警察学校等で本資格を取得するようですね。
ただし、本格的に運用する場合には本資格のほかに無線局の開局の手続き等も必要だそうで、この資格を取得すれば万事OKとはならないようです。
因みにこの資格は下から順に3級、2級、1級とあり、私が受験したのは真ん中の2級になります。
そして、それぞれに三陸特、二陸特、一陸特、と略したりもするそうです。
受験こそしたものの、本格的に無線を利用しようと考えていたわけではないので、実際に運用を考えている方は改めてお調べいただければと思います。上記はあくまで受験に際しての私の印象ということで。。
なぜ受験したのか→身分証明証が欲しかったから
ではなぜ本試験を受験したのか。それは、見出しにもあるように「身分証明 証 が欲しかったから」です。
私は自動車免許を持っていますので、その意味で身分証明証はすでに有しています。
が、私が運転をするのは専ら自宅の近辺のみであり、例えば職場で運転するようなことはありません。
で、運転免許証はいつも財布に入れているのですが、仕事へ行く時とオフで運転するとき、いちいち財布を入れ替えるのが非常に煩雑だなあと思ったわけです。
どうせ仕事で運転することはないのだから、運転免許証は自宅に置いておきたい。でももし出勤時に身分証明証を提示する必要があった場合、運転免許証を携帯していないと証明するものがない。(※ちなみに私はマイナンバーカードをまだ作っていません。仮に作っていたとしても、情報量が重すぎて、個人的には持ち運びにくいですね…。)
じゃあどうするか。いっそ、運転免許証の代わりになる身分証明証を取得してみるか。こんな感じで身分証明証になりうるものを探していた時に、とある行政のHPで無線従事者免許証が身分証明証になる、との記載を発見しました。
「無線従事者免許証って何だろう。調べてみるか。あ、アマチュア無線ってやつね。おっ、この免許証、ホログラム加工ですごくキレイじゃん!よし、取ろう!アマチュア無線だと如何にも趣味で無線する人みたいだから、あまり聞かないこの陸上特殊無線技士ってのを取ろう!」
こんな感じで取得を決意しました。真剣に無線をしておられる方、申し訳ございません。我ながら不純かつ不真面目な動機です。
なぜ2級?→3級と合格率が変わらなかったから
さて、受験にあたって、もう一つ決めなければいけなかったのが、受ける級。
なんでもこの陸上特殊無線技士、3段階の級があるそうです。
最難関が1級、最も易しいのが3級。
免許証が欲しいだけの私は、3級で構わなかったのですが、調べてみると3級と2級で難易度にほとんど違いがないことがわかりました。
(令和2年度実績) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
第三級陸上特殊無線技士 | 1,410人 | 1,211人 | 85.9% |
第二級陸上特殊無線技士 | 4,177人 | 3,528人 | 84.5% |
第一級陸上特殊無線技士 | 4,986人 | 1,750人 | 27.7% |
以上から分かるように、第一級陸上特殊無線技士は別格としても、3級と2級の合格率にほぼ差がありません。何なら受験人数的に見ても2級のほうがメジャー。
「ならばわざわざ3級を受ける必要もないか。いきなり2級を受験しても、十分勝算はあるだろう。」
このような思考回路を経て、全く未経験のまま、第二級陸上特殊無線技士を受験しよう!と決心したのでした。
動機編についてはここまでです。次回、勉強編へ続きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。